セッティング&オプション

ここで紹介する内容は紙路面のプレハブサーキットでを走らせてみての感想やセッティングですので、サーキット場で用いられているパンチカーぺートとは異なるかもしれません。またここで紹介しているセッティングはハイグリップタイヤでの検証です。最近リニューアルされたラジアルタイヤは異次元のグリップを披露してくれるので、ここで紹介するセッティング内容が無意味になっている可能性も捨て切れません。実車にも言える事ですが、ハイグリップなラジアルタイヤを履きこなすにはそれなりにサスを固め車高を下げないと操縦しづらくなると言うことす。


 買ったままだと車高が高くて格好悪い。ホイールアーチとタイヤの隙間はまるでドノーマルの乗用車・・見てくれも大事なのでとにかくローダウン! まずはリアのH型のリアサスプレートに上に挟まっている部品を外します。だだしこれがないとすぐに折れてしまうので、オプションのカーボン製を買って付けると良いでしょう。フロントはナックル下にワッシャーを数枚かましてからを取り付けローダウンは完了です。このままだと今度はボディーとの干渉しやすくなるので、フェンダー内を削る事になりますが方法はカッターの背の部分を使えば速く簡単に出来ます。(下の写真参照)
 それでもフェンダーと干渉する場合フロントはボトムストッパーとしてナックル上部に、リアはサスプレートとシャーシとの間にワッシャーを入れてみてください。フロントはサスストロークが減ってセッティングが難しくなるとお考えでしょうが、ラジアルタイヤを用いれば強力にグリップしますので、堅めでストロークが少ない方が初期応答性が上がりすぎず操縦しやすい感じです。
 また車高を下げる場合に注意したいことは前後同じだけ下げる事です。フロントを下げすぎるとステアリングを切った時のインフォメーションがあがり過ぎるし、逆の場合は初期アンダーが出やすくなります。

Low downは見てくれだけでなく、ハイグリップタイヤを履かせた時のハイサイド(横転)防止にもなります。



Low-Down完成


■タイヤ(京商)

●ハイグリップタイヤ ★★★
購入時に付いてくるハイグリップタイヤ(50°)だとどうしてもグリップが不足し、強アンダーとコーナーからの立ち上がりでの巻き込みがひどくてコントロールしにくい・・
そこでイロイロと模索したところフロント40°リア20°がベスト。ただし、私の走らせ方がパワーを掛けた時に若干スライドをさせる走らせ方なので、一概には言えません。
 
 リアセミワイドタイヤですがノーマルに比べて若干リアの流れだしがスムーズになり感じです。また乗用車タイプのボディーでは確実にフェンダーと干渉しますので使うにはボディーの削り込みが必要になります。
 ハイグリップタイヤは走り込むととサイドがササクレだしグリップが落ちますが、指でこすって落とすとグリップが一時的に回復します。ただし応急処置と考えて下さい。

●フラットタイヤ ☆
 フラットタイヤと言う接地面がフラットな物が販売されていますが、ハイグリップタイヤと材質が違うため同じ度数でもグリップ力が数段劣るのでお勧めしません。


●ラジアルタイヤ ★★★★★
 最近リニューアルされ、硬度太さ共にハイグリップタイヤと同じ物が発売されました。このタイヤのグリップ力は今までのセッティングが無意味になるほどのもので、特にモデナやF40に履くリアワイドのグリップ力ときたら、半端な物じゃありません。コーナリング途中にX-Speedのフルパワーを入れてもテールが流れないのです。これには流石に面食らいました。しかもアンダーステアともおさらば!ほとんどオンザレール感覚です。ただし履きこなすには、それなりにサスを固める必要があります。試しにノーマル車に付けてみましたがステアリングのインフォメーションが上がりすぎて操縦しづらくなってしまいました。 改めて言う必要は無いと思いますがトレッドパターンが無くなったらグリップしません。しかしハイグリップタイヤみたいに滑らないので意外に摩耗は少ないです。
うちのサーキット路面の場合ですがフロントがラジアル40°よりハイグリップ20°の方がグリップ力が劣ります。


■カーボンリアサスプレート(京商)★★★★★
ノーマルのプラスチックはしばらく走らせていると確実に折れます。ソフトはハイサイド(横転)を起こしやすいし、ハードはリアが流れすぎて使いにくいので私はミディアムを使っています。買う場合は純正がお薦め!(それでも折れる場合がある。)取り付ける場合は支点となっているプラパーツを外してローダウンしましょう。イーグルの物は柄はカーボンですが、中身はプラ・・すぐ折れます。

■ピッチングダンパー(イーグル)★★★★★
リアサスプレートだけだと、リアがバタついて衝動が安定しなくて走らせにくいのですが、これを付けると確実に安定し走らせ易くなります。取り付けにはスプリングを圧縮しないと効果はありません。私の場合はイエローを用いています。あとピロボールの精度が悪いせいなのかスムーズに動かないので、プラ側をチョット広げた方が良いでしょう。

■ロールダンパー(イーグル)★★★
最初から付けるのはお勧めしません。ピッチングダンパーとタイヤのセッティングが済んでから取り付けると良いでしょう。セッティング決まった状態でこれを付けるとリアの流れだしがスムーズになったり、ハイサイドの予防にもなりますが、若干初期アンダー気味になります。私の場合レッドのスプリングの1捲き半カットし、スプリング下部のφを縮めてダンパーの溝に入らないでしないようにして使っています。ピッチングダンパー共にシャフト部にグリスを塗って細かい調整が出来ますが、エキスパート方以外には効果はわからないでしょう。私も・・(^^;)
それとシャフトが簡単に脱落する物や、ダンパー下側のスプリングをはめる込む溝が切っていない物があります。イーグルさんちゃんと検査して出荷して!それとダンパー下部のカーボンバーツですが、Hバー上部に入れるのと下部に付けるとで、車高が変わります。自車のローダウンに合わせて付け方を選びましょう。
■ボールデフ(イーグル)★★★★★
上手に調整するとコーナリング中のスピンや立ち上がり時の巻き込みが格段に減ります。セットUPは付属の調整ネジでもOKですが、ボールデフグリスでも出来ます。締め付けると(固いいグリス)だとトラクションが掛かり易くなり加速も良くなりますが、コーナーでリアが流れやすくなります。また緩めると(軟らかいグリス)トラクションが掛かりにくくなってパワーでリアを流す事が出来なくなり加速も鈍ります。セッティングはは各自の走らせ方によって違いますので研究してみてください。私は場合は滑る滑らないのギリギリにしてあります。
また動きが渋くなったら分解掃除してあげましょう!決してメンテナンスフリーではありません。
■モーター(京商+スクワット)★★★
ノーマルモーターで上手くコントロール出来るようになってから載せ変えた方が良いでしょう。X-Speedに変えるだけで格段にパワーUPします。このローターとスクワットのモーター缶(ベアリング入り)の組み合わせによりさらなるパワーUPが出来ます。
うちのサーキットのストレートは僅か5M程ですが、このモーターを使うとノーマル車を後方からパスする事が出来ます。ただしこのモーター缶は何度か開けると爪が折れます。恒久的に使えるモノじゃありません。それとブラシの取り扱いには注意・・!ヘタするとパワーダウンしてしまいます。

■アルミモーターマウント&シンク
 (イーグル)
★★★
うちのサーキットではほとんど効果は感じられませんが、競技会でハイパワーモーターを使う場合などには効果かあるかと思います。でも見てくれも大事!ボディーを外したときの美しさは捨てがたい物があります。元々リアヘビーなミニッツはこれを付けると、テールの流れだしが悪化すると思われましたが、意外にも大丈夫でした。リアタイヤの接地面積あたりの加重がましてグリップがUPしたと考えます。

■キャンバー付きナックル(スクエア)★★
はっきり言って見てくれの為に買いました・・ローダウンしたハコスカに3°のナックルはハの字になってカッコイイ!しかし走らせてみると初期アンダーがひどくて使えません(切り始めがダルでその後急にクリップする)・・2°でもダメで結局1°これだと全くノーマルナックルとの見た目差がわかりませんでした(⌒〜⌒?)トホホ...しかし最近セッティングし直したハコスカはリアにワイドラジアル20°フロントハイグリップ20°キャンバー3°ですこぶる調子が良い!!??(ラジアルタイヤが出てからはローダウンしてサスを固め、ラジアルとハイグリップタイヤを上手く組み合わせればそれなり走るような・・?)
このスクエアのナックルにはもう一つの特徴があります。シャフトが長い!!ホイールとの間にワッシャーを噛ませてワイドトイレッドに出来るのです。(と言うよりもツライチに出来る。)見てくれ重視派には大きなポイントです。それとナックルの上下方向がノーマルより短いので、フェンダーとの接触に注意が必要です。またキャンバー角が大きくなればなるほどタイヤを切った時にフェンダーに接触しやすくボディーがあることととギャップが多い路面での直進安定性が悪くなる事を忘れずに。

■フロントオプションスプリング(京商)★★
現在、サスストロークがほとんど無い状態でスプリングの強弱による特性がイマイチよくわかりませんがグリップさせたい時はソフト・・そうで無い時はハードです。(^^;) ・・ただし適度のストロークがあってグリップの高いタイヤにソフトスプリングを使うとハイサイドを起こしやすいし、ステアリングのインフォメーションが上がりすぎてストレートでの微調整が難しくなります。ミニッツの場合フロントのグリップはサスよりもタイヤの硬度、種類に依存する傾向が多い感じ。私のマシーンのフロントストロークはボトムストッパーを入れているので1?oにも満たないのですが、操縦しやすいです。

■その他
●トラクションコントロールデフ(京商)
「Oリングの大きさと太さによってトラクションの掛かり具合が調整出来る。」との謳い文句ですが、しばらく走らすとリンクが伸びるのか分かりませんが役に立たなくなります。「脱脂すれば直る」と取り説には書いてありましたが直りませんでした。くコ:彡イカ  これを買うなら少々高くてもボールデフがお勧めです。

●ネオパワーマグネット(スクワット)★
エレキバンみたいな強力マグネット(2個)をモータ缶ににくっつけるとトルクUPという謳い文句ですが、なんとなく〜程度で目に見張るモノではありません。試しにエレキバンをいくつか缶に付けて見ましたが磁力が弱くて全く変わりませんでした。

●トーインリンケージ(京商)★
社内プレハブサーキットはストレートが短く直進安定性の効果は分かりませんでした。ただコーナリング時の初期応答性が上がる気がします(+_+)

●ボールベアリング ★★★★★

定番のアイテム!フロントホイール内に各2個とリアシャフトの受け軸に2個、スパーギア側のホイール外側に1個で計7個必要です。

●ナイロンナット ★★★★★

標準のプラナットは力を入れて締めすぎると簡単にバカになるので買っておいておくと良いでしょう。確かイーグル製だと思いますが、ナットの厚みがあってホイールがロック出来ないのがありました。(走行中外れる。)純正が安心です。

●ニッケル水素単四バッテリー
 ★★★★★
長時間電池よりパンチの効いた走りが長く出来るので最初に充電器とセットで買いましょう!充電器やバッテリーは純正じゃなくてもアキバをうろつけば安いのが手に入ります。

●ステンレスキングピン ★★
最初に付いてくるのは鉄製・・ナックルをの動きがかなりシブイがステンレスに変えると格段にスムーズになります。しかしどれほど効果が有るかは考え物・・ハードスプリングを入れるとストロークがあってもボトムは僅か・・ノーマルとの差は私には分からなかった。気分的な問題かな?
■結論(一年間ほぼ毎日走らせてみて・・)
 購入当初はラジアルがポピュラーではなく、ハイグリップタイヤをどうしたら社内サーキットでグリップさせるかが最大の懸案でしたが、強グリップのラジアルタイヤが出てからはロールさせる事が無意味に・今までのソフトなサスセッティングでは高速でのS字ではリアが食いつきすぎて挙動が不安定になりスムーズなコーナリングが出来なくなったので、現在はサスを固めストロークも僅かにしてあります。特にフロントはハイグリップタイヤをグリップさせる為かノーマルのままだとストロークが多すぎる気がします。現在私のマシーンのフロントストロークはボトムストッパーとローダウン用ワッシャーを入れて僅か0.8MMですが全く問題ありません。


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